# “不倫や自殺は悪”という思い込みは精神衛生に有害か？

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- 公開日: 2025-06-11T04:45:40+09:00
- 作成者: kintoreesthe

# 【“不倫や自殺は悪”という思い込みは精神衛生に有害か？】

## 道徳とメンタルヘルスを分けて考えるために

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## はじめに：人の「正しさ」は誰が決めるのか？

私たちは社会に生きる中で、「これは正しい」「これは間違っている」という価値観を自然と身につけます。

例えば：

 * 「不倫は絶対にいけないこと」
 * 「自殺は弱い人がするもの」
 * 「罪を犯せば一生償わなければならない」

…こうした価値観は、家庭や学校、宗教、文化、時代背景などに強く影響されています。

しかし、**この“思い込み”が自分自身を強く責め、追い詰めてしまうとき、それは精神衛生上危険な状態**
と言えます。

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## 【1】罪悪感と思い込みが引き起こす「精神的ダメージ」

### ▷ 慢性的な罪悪感 → うつ・自己否定感へ

精神科医や臨床心理士の見解では、「強い罪悪感」はうつ病や不安障害といった**心の病のリスクファクター**
とされています。

> 「“許されない”という信念が強すぎると、自分の存在自体が悪であると錯覚し、自罰的になりやすい」
> —
> 臨床心理士・加藤亜矢子氏（公認心理師）

心理療法においても、**「罪悪感を解きほぐすこと」**は非常に重要なステップです。

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## 【2】“不倫＝絶対的悪”の一元的な捉え方が危険な理由

### ▷ 背景には「関係性の破綻」や「愛着障害」も

不倫をする人の心理は一様ではありません。

 * 愛情を感じられない関係性
 * 過去のトラウマによる愛着の混乱
 * 孤独の埋め合わせ

など、**一見「不道徳」とされる行為の裏に、複雑な心理的背景がある**ことは心理学的にもよく知られています。

> 「人は満たされない“情緒的ニーズ”を抱えると、倫理観より先に心が壊れることがある」
> —
> 精神科医・斎藤学 氏（元家族機能研究所代表）

つまり、**行為そのものを裁く前に、“なぜそうなったのか”を理解しようとする視点**が、
精神衛生的にも回復的なのです。

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## 【3】“自殺は悪”という断定が、かえって人を追い詰めることがある

### ▷ 死にたい気持ちは「異常」ではなく「悲鳴」

自殺に関しても、一般的には「やってはいけない」「逃げである」という否定的な言説が多く見られます。

しかし、医学的にみれば**「死にたい」と思うこと自体が、うつ病やストレス反応として自然な状態であることも多い**
のです。

> 「“死にたい”と思った人が、“死ぬことすら許されない”と思うと、さらに孤立が深まる」
> —
> 精神科医・松本俊彦 氏（国立精神・神経医療研究センター）

むしろ重要なのは、「死にたいほどつらい」「自分を責めすぎている」と**SOSを受け止める社会の側の視点**
であり、**道徳で否定することではない**というのが精神医療の基本的なスタンスです。

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## 【4】“正しさ”にとらわれすぎることが引き起こす問題

### ● 過剰な自己否定 → アダルトチルドレン化

### ● 世間体への恐怖 → 対人不安・回避傾向

### ● 完璧主義 → 心の余裕喪失・不眠・慢性疲労

これらは全て、「◯◯でなければいけない」「◯◯はしてはいけない」といった**思い込みが心身を硬直させる典型的な例**
です。

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## 【5】罪悪感の“過剰さ”が精神疾患につながることも

### ▷ 強迫性障害（OCD）の一部に見られる

“道徳的強迫”という症状では、「人を傷つけたかもしれない」「自分が不倫したことは永遠に許されない」
と繰り返し悩むケースがあります。

### ▷ 解離性障害や自己破壊的行動の引き金に

自分を責め続け、苦しみを和らげるために過食や自傷、アルコール依存などに走ることもあります。

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## 【結論】“善悪”よりも「回復」「理解」「支援」の視点を

人は誰しも、失敗や逸脱を経験します。
その時、**「こんな自分でも生きていていい」「
学び直せる」**と思える環境があることが、精神衛生を守るうえで何よりも重要です。

だからこそ、

 * 「不倫＝即悪人」
 * 「自殺願望＝弱さ」
 * 「一度の過ちで人生終わり」

…こうした極端な価値観が社会に蔓延すること自体が、**人々の心をむしばむ原因にもなりうる**
のです。

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## 補足：では“行為を肯定する”ということなのか？

答えは **NO** です。
**倫理的・法的責任や社会的影響がある行動は、当然ながら適切に向き合う必要があります。**
ただし、その際に大切なのは、「**行為の責任と存在の否定を混同しないこと**」です。

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## 参考文献・学術情報

 * 松本俊彦『自傷行為の理解と支援』（日本評論社）
 * 斎藤学『家族という病』（新潮文庫）
 * 日本精神神経学会『自殺予防ガイドライン』
 * American Psychiatric Association. (2022). _DSM-5-TR_

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### ✅最後に

「人として、してはいけないこと」
「許されない行動」確かに社会的にはそうかもしれません。
でも、**“そんな自分でも生きていい”という視点が、人生をやり直す出発点**です。

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このように、特定の行為を道徳的に断罪するのではなく、**“心の仕組み”として理解し、
ケアの視点で捉えることが精神衛生のために大切**です。必要であれば、カウンセリングや心理療法の紹介も可能です。
[お気軽にご相談ください。](https://amoujpp.sbs/reserve/)
